駐輪場を工夫したことで使用率100%になった経験
マンションの共用設備に、自転車の駐輪場置場があります。駐輪場のスタイルには、マンションによって様々ありますが、当マンションでは、1住戸1区画の駐輪場が割り当てられています。しかし、使用しない駐輪場を工夫したことによって、駐輪場の使用率100パーセントとなった経験を綴ります。せっかくの駐輪場ですから、有効に活用できるようにするのも管理組合の役割なのではないでしょうか。
■ 目次 ■
駐輪場の割り当て種類
管理人:info-mansionが住んでいるマンションでは、1住戸1区画の駐輪場が割り当てられています。その他にもマンションによっては様々な駐輪場の割り当て方法があります。
区画による割り当て
1住戸1区画の駐輪場を割り当てて、その区画内に自転車を収める方法です。お持ちの自転車の台数が1台の場合も、複数の場合も、1住戸1区画を公平に割り当てます。マンション総戸数分だけ、駐輪場の区画が必要となります。
はじめから総戸数分だけの区画を用意しているため、後から増設するということは、余程のことがない限り考えなくてもよいのではないかと思います。また、ラック式ではないので、メンテナンスの費用もかからないというメリットもあります。
ラックによる割り当て
自転車1台につき、1ラックを割り当てる方法です。置きたい自転車の数だけラックが必要となるため、どれだけ用意することが適正なのかが分かりにくいです。ラックの数が多すぎても少なすぎても不都合を生じます。
不足する場合は、ラックを増設することや2段式のラックに変更するなどの対応ができればよいのですが、敷地面積に余裕がない場合や2段式ラックは使いにくいという問題点があります。
区画の有効利用を
駐輪場区画の有効利用をするようになったことを綴ります。
キッカケは住民要望
駐輪場を工夫するキッカケとなったのは、使用していない方の駐輪場の区画を、使用したい方へ駐輪場を使うことはできないかという住民からの要望があったからなのでした。
確かに駐輪場の使用状況を確認すると、全く使用していない駐輪場の区画が存在していました。自転車そのものを1台も持っていない方がおられたのです。かと言って、自分の区画だからと言っても、自転車以外のモノを置くことは許されていないため、何も置かず状態になっていたのでした。
管理組合が窓口で利用者募る
管理組合では、自分の駐輪場の区画を使わない方と2区画目の駐輪場を使いたい方を募集して、双方の希望者があった場合に駐輪場の区画を有効利用できるようにしました。管理組合がお見合いを成立させるイメージでしょうか。
管理組合では、すでにあった駐輪場使用細則に変更を加えて、ルールを作成しました。実際に利用者を募ったところ、貸したい希望者と借りたい希望者があらわれたので、駐輪場の使用率が100パーセントとなりました。
管理組合が窓口となって、利用者を募った結果です。管理組合の仕事(実運用は管理会社)なのかもしれませんね。ちょっとの工夫で、お互いに協力して住みやすいマンションとなってくれれば、管理組合として嬉しいことはありませんね。
ちなみに、駐輪場の区画を借りる側は、貸す側に毎月500円を謝礼?使用料?を支払うことになっています。管理組合にはマージンは一切ありませんけどね。
おわりに
マンションの共用施設を有効に利用することができるように配慮するのも管理組合の大事な仕事です。ちょっとした工夫で、住みやすいマンションライフとなれば、管理組合としてのよい働きができたものと思っています。
それぞれのマンションにおいて、工夫すべき箇所は異なるのかもしれませんが、駐輪場は、どのマンションでも持っている共用施設ですので、参考にして頂ければ幸いです。
実際に駐輪場を利用する方からの要望がキッカケとなったわけですが、身近なクレームを経由として改善につながるケースはよくあります。会社などでは、様々な改善活動を行うことが多いのですが、同じようにマンションであっても、改善すべき箇所はあるのではないでしょうか。ちょっとした工夫が住みやすいマンションを作ります。
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